(2021-08-28 初稿 - 2021-09-08 追記・修正)
筆者の山の畑では、電気、ガス、水道のいずれの整備も無いが、必要なものの優先順位は、電気、水道、ガスの順である。というのも、畑に撒く水は近くの小川やため池から汲めるし、ガスは基本的に薪を使い、どうしても必要な場合はカセットボンベで足りる。ということで、筆者の場合どうしても必要だったのは、電気であった。
(最近のポータブルバッテリーは、信じられないくらいに大容量であるが、値段はそれなりにし、持ち運びには重いのが難点。)
そこで、今後の増設が簡単になるように、太陽光発電パネルとソーラーチャージコントローラー、比較的安価なバッテリー、コンバーターで太陽光発電システムを自作し、山小屋生活に必要な電気をまかなうことにした。
というのも、現在はバイクガレージの中の照明、電動のレシプロソーの充電だけに電気が必要だが、将来的には、ノートPCやラズパイ、水を汲むためのポンプ、 バイオトイレの撹拌など、必要な電気は増えそうだからだ。
以下に筆者が揃えた機材を紹介する。あくまでも、筆者が揃えたものであり、この製品を薦めているわけではないので、あしからず。
なお、バッテリーとインバーターは以下のYoutubeの動画を参考に購入した。多謝。
太陽光パネル
車中泊用に購入した100Wのフレキシブルパネル。余談だが、何度か同じ100Wの太陽光パネルを購入すると徐々に面積が小さくなっており、技術の進歩を感じる。
今回用いたパネルは最初に購入した比較的大型のパネル。車中泊用に用いるためにパネルの裏側に異方向性マグネットテープを貼り付けたが、以下に述べる架台にも良く付いてよかった。
今回用いたパネルは以下のとおり(執筆時点では、もっと良いものがあるので注意)。
太陽光パネル架台
マルチアングルL型を近所のホームセンターで購入して、今回初めてパネルの架台として利用してみた。マルチアングルは、横長の穴が多数開いており、組立の自由度が高い。ただ、残念ながら筆者にはこのアングルを切断するサンダー等の術をもたないので、180cmと90cmの組合せでしか組立られなかった。
なお、地面との固定は、園芸用の杭に、結束バンドで縛り付けて様子をみることにした。この方式ならば、いくらでも移動や補強が可能だと思う。
なお、パネルは、南向きに設置し、角度は東京が35度とのことだったので、概ね35度になるように組み立てた。
ソーラーチャージコントローラ
安いソーラーチャージコントローラで、どれも同じだと思っていたら大間違い。
最初に買ったW88-Cは、肝心の発電量がわからないことと、わずかだがケーブルの端子をとめるネジの頭が小さ過ぎてナメてしまいそうだったので、再度20AのAmazonで最も売れているチャージコントローラに変更した。
(2021-09-08 追記)
以下のソーラーチャージコントローラも発電量がわからなかった。
30Aの製品よりも、20Aの方が消費電力は少なく、最大発電量に応じたチャージコントローラーを利用するのが効率的とのこと。
(追記終了)
買い直したソーラーチャージコントローラは以下のとおり。
将来的にどこまで拡張するか不明だけど20Aまでは対応しているので、しばらくはこのコントローラーで最大発電量が得られる設置場所を検討し、テストする予定。
なお、ケーブルの接続端子は防水のためにビニール袋と補修テーブで保護した。
バッテリー
バッテリーは通常の鉛バッテリーでも、利用回数の多いディープサイクルバッテリーを利用することが多いようだ。今回は、明らかに過剰なスペックであるが、以下のリン酸鉄リチウムバッテリを用いた。
ちなみに、購入時は56,000円ほどであったが、執筆時に確認したら47,000円と安くなっていた(ショック^^;)。
リン酸鉄リチウムバッテリーは、ディープサイクルバッテリーよりも寿命が長いそうだが、満充電の電圧が高く、電圧だけでは残量がわかない点が難点である。
インバーター
インバーターにも種類がある正弦波を出力するものから、擬似的に正弦波を出力するものがある。以下のリンクのものを購入した。
ちなみに購入時の値段は18,035円で、1500Wの正弦波としては安価なものらしい。